こんにちは!
ピアノ講師のむらかみです。
「ピアノコンクール」というと、「うちの子には無理無理」とか、「上手じゃないから」とか、遠い存在のように感じがちです。
今日は、コンクールに挑戦する子はどんな子なのか、出場するのにどんな意味があるのか、というお話をしていきますよ。
ピアノが得意
当たり前かもしれませんが、コンクールに挑戦するような子は、自分で楽譜が読めたり、弾くのが大好きだったり、「ピアノが得意!」と思っている子が多いです。
本人がそう思っていない場合でも、親や先生が「この子、できる!」と思うと「コンクールに出てみない?」とお誘いを受けることも少なくないでしょう。
レベルの高いコンクールでは、課題曲が1曲ではなかったり、曲の内容もレベルが高かったりします。
予選を通過した場合はまた違う曲を練習しなければならないとなると、楽譜読みに時間がかかっていると間に合いませんから、大人が練習を手伝ってあげる環境は必須になると思います。
コンクールに出場する子は、みっちりお母さんがついて練習されていることが多い印象です。
先生に教わったことを、家の練習で定着させるため、親がサポートして練習します。
ただ、今はいろんなコンクールがありますから、1曲入魂で練習し、予選も本戦も同じ曲で出場できるコンクールもありますので、親がピアノ未経験者でも、楽譜読みが得意ではなくても、出場できるコンクールはあります。
毎日練習できるか
そんな、ビギナーでも出場しやすいコンクールも、やっぱり入賞したいとなると毎日練習が必要です。すでに弾けている曲でも、何度も何度も繰り返し弾くことで音が良くなり、精度も増し、堂々とした演奏になります。
そうなるまで練習し、親子で目標を掲げて毎日コツコツ積み重ねることが必要です。
私の教室では、決して器用ではない息子がコツコツ型の練習で入賞し、いただいたトロフィーを飾っているので、「僕も欲しい。コンクールやってみたい!」という子も多いです。
「あのお友達ができるのなら、自分にもできるかも」
そう思ったのなら、ぜひ挑戦してみるべきだと思います。
人前で演奏する経験
人前で演奏する経験て、とっても上達させてくれます。
私は、上達するためには年に最低でも4回は人前で演奏する機会を与えると良いと思っています。
家やレッスンの時に弾くのとは違う緊張感、場の空気、観客の圧力に慣れ、たくさんの拍手をもらうことは自信につながりますし、音にもかなり良い影響が出てきます。
①春のピティナステップ(ピティナという日本で一番大きなピアノコンクールを主催している団体の発表会のようなもの)
②ピアノの発表会
③コンクール
④冬のピティナステップ
といったようなスケジュールを立てて人前で弾く経験を積むと、出場するたびに随分と上達していきます。
人前で演奏する経験値も、コンクールには影響してきますから、もしコンクールを目指したいとお考えなら年に4回、演奏する機会を作ってみてください。
どんな子でも挑戦できる
今はさまざまなレベルのコンクールがありますから、ピアノが苦手な子でも挑戦できます。
ただ一つ、必要なものは「やる気」です。
「やるぞ!」というやる気を持って、毎日コツコツと練習すれば必ず結果がついてきます。
審査員の先生の評価コメントもいただけるのですが、温かい言葉ばかりで、とても自信がつきます。
良い結果にならなかったとしても、何がダメだったのか、練習は十分にできてたのか、反省点を改善して次、また挑戦する。
そんな目標を持ってピアノを習うと、親子でとっても楽しいですし、張り合いがあって前向きになれると思います。
まとめ
いかがでしたか?
「コンクールなんて、、」と思わずに、「賞を狙う」ために出場するのではなく、「我が子の心の成長」のため、一度挑戦してみてはいかがでしょうか。
本来、ピアノを含め音楽は「楽しむ」ものです。
音楽芸術に「順位」をつけることって、なんだか「矛盾している」と私は思っています。
だから、「賞を目指す」のではなく、「良い演奏を人に聞かせる」そして「人に聴いてもらうことを楽しむ」その延長線上に「入賞」があると思って挑んでみてはいかがでしょうか。
ついつい、結果にフューチャしてしまいがちですが、根本は「ピアノを楽しむこと」だと思っています。
まずはお子さんの「やる気」を引き出すことから、やってみてくださいね。
いやいややらせても、本人も、ご家族も辛いだけですから。


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