ピアノの練習をしないならやめなくちゃいけない?

ピアノ

お子さんがピアノの練習をしなくてお困りのご家庭は多いです。

では、おうちで練習しないのなら、辞めなくてはいけないのでしょうか。

今日は、そんなお話をしていきたいと思います。

そもそもピアノは好きなのか?

ピアノに通っているけれども、そもそもピアノは好きなのか?

わたしはそこが一番重要だと思います。

子どもといえども、目標やゴールが見えないものはやりがいがないものです。

  • 「好きだから習っていたい」
  • 「好きな曲を弾けるようになりたい」
  • 「ピアノ教室に行くのが好き」
  • 「ピアノの音が好き」

いろんな「好き」があると思います。

わたしは、「弾けるようになりたいのであれば、練習は必要だよ。」と伝えています。

入門、初級の頃は1日3回弾いたって5分もかからないのです。

でも、それを6日間毎日続けると18回になります。

18回も弾けば、どんな子もそこそこ上達します。

それを、練習してこなかった時はレッスンの中で応援の掛け声をかけながらいっぺんに18回弾きます。

そして、1日3回、6日間弾くのと、先生と一緒に18回弾くのはどっちが良い?と聞きます。

そしたら、全員の子が「3回弾く方」と答えます。

そうやって、日々のコツコツの大切さを体感してもらっています。

ピアノが好きな子

ピアノが好きで、日常的に弾くけれど、「練習」のレベルではないような弾き方をする子がいます。立ったまま高音の鍵盤でさらさらっと弾いて、「練習した」という感じ。

なんだったら、「鍵盤ハーモニカで練習したよ」って言っちゃう。

それは「ピアノの練習」にはならないのだけど、ピアノが好きで、鍵盤楽器をなんでも良いからいつでも弾いていたいのです。

そんな子は、それで良いと思います。

ただし、その練習方法に見合った曲や教本を用意します。あまり難しい曲をやるとピアノが嫌いになってしまうことがあるからです。

ちゃんとした練習方法の指導はしますが、どうしても定着しなくて、お母さんもそれを「良し」としているのなら、とくに修正はせず、ピアノを弾くことを思う存分楽しんでもらっています☺️

年頃になれば弾きたい気持ちや上達したい気持ちが沸いてくると思います。

それまでは強制せず、そのまま楽しんでもらうのが良いんじゃないなか、と思います。

練習したくない子

練習したくなくて、ピアノも好きではないのにピアノ教室に通うのは、本人も辛いと思います。

人には「向き、不向き」があります。

どんな方でもピアノは弾けるようになりますが、「弾きたい」という気持ちがなければ弾けるようにならないのです。

こんなお母さんがいました。

子供の頃、親にピアノを習わされていたんだけど、すごく嫌いだった。いつもやめたいやめたいと思いながらやっていたから、高校生まで続けたけれど楽譜は全く読めないままだった。やっと辞めさせてもらった時はすごく嬉しかった!だからピアノには良い思い出がないのよね。今は何にも弾けないわ。子どもに教えてって言われたけど、何にも教えられないのよ。わからないから。

そのお母さんが、今ではお子さんに空手を習わせていました。本人が「やりたくない」。と言っていて、全くやらない状態でも「ほら、〇〇ちゃん、やって!」と怒りながら。

やりたくないのにやっても習得しないですし、いやな思い出しか残らないのです。

本当にやらせたいのなら、それは親の本領を発揮するところです。怒るのではなく、「楽しい」「やりたい」と思わせるようなマインドを作り上げる。そんな努力が必要なんじゃないかなと思います。

スランプ

「ピアノは好きで通っているんだけど、最近やる気が起きない」

こんな現象が、ピアノを続けていると必ず出てきます。どうしてもやる気が起きないのです。そんな時は、少し休んでみるのも良いと思います。1ヶ月くらい休んで、また弾きたくなったら再開する。

そんな感じで良いのではないでしょうか。

わたしも3歳から始めて音大を卒業するまで、1日もかかさず(実際は欠かす日もありましたが笑)ピアノを続けて来ました。

ピアノは好きでしたが、「ピアノを弾かない人生」も歩んでみたいと思いました。

ゆくゆくは再開するつもりで、10年ほどピアノから離れていた時期があります。

でも、今はこうして楽しくピアノのお仕事をしながら自分でも楽しんで弾いています。

ピアノのための人生ではないのですから、そんな小休止があっても良いんじゃないかなと、わたしは思います。

まとめ

いかがでしたか。

自分のお子さんといえども、考え方も好きなものもすきな食べものも全く違うと思います。親がすきなものを一緒になってやってくれるお子さんもいますが、親がやらせたくても本人が好きで「やりたい!」と思わなければ続かないものです。

いまいちど、お子さんは何が好きか、何を伸ばしてあげたいのか、何だったらやりたいのか、考えてみてくださいね。

 

 

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