ピアノ上手な子のお母さんほど抑えているポイント
ピアノが上手な子のお母さんは、どんなことに気をつけて子供の練習を見ているのでしょうか。
ピアノにはお家での練習がつきもの。
というか、練習しなくちゃ始まらないですよね。
でも、「練習しなさい!」「弾きなさい!」と言ったところで、イヤイヤやることになり、ピアノがつまらないものになってしまいます。
でもね、実はお母さんの子供への接し方にポイントがあったのです!
この記事は、ピアノが上手な子のお母さんは、どんなことに気をつけているのか、についてお話していきたいと思います。
お子さんがピアノが上手なお家はお母さんにポイントありです!
ピアノが上手ってどういうこと?
皆さんは、「この子、上手だわ」と感じるとき、どういったところを見て聞いて感じているでしょうか。
もちろん、難しい曲を弾きこなしていたら「うまいんだわ!」と感じますよね。
私が最も大事にしていること。それは音楽的にキレイに弾いているか。
音の持つエネルギーを意識して弾けているか。
例えば、それを理解していても、自分の指で力をコントロールして表現するのはとても難しいことです。
譜読みができ、ある程度、目標の1曲が弾けるようになったら、そこに音楽的な肉付けをしていくわけですが、まずは「上手に歌う」ということを理解していなければ始まりません。
なかなか、音楽に携わってこなかった大人にもこれを理解し、違いを感じることは難しいところかもしれませんが、いろんな音楽を聴き、いろんなピアニストの演奏を聴き比べしていけば全くの未経験の方でも「上手に歌う」ということを理解することは可能です。
コンクールで賞を取るような子のお母さんは、勉強熱心であり、子どものピアノをどう上達させるかを常に考えているお母さんでもあります。
お家での練習はどんなことをしたらよいのか
お家での練習は、とにかくレッスンで先生に指導されたことを実行することに尽きます。
大抵の子は、レッスンからお家に帰ったら「おわった〜!」となって、練習しないと思います。
でも、ここで復習として、忘れないうちに練習することはとっても大切です。
お子さんが帰ってきたらお母さんが「今日は、どうだった?」と聞いて2人でおさらいすると良いと思います。
「別に何も」
と言った場合、かなり危険信号です。
レッスンは上の空、なんだったら時計ばっかり気にして、ただ「いるだけ星人」になっている可能性ありです。
こういう生徒さんの場合、「ちゃんと聞いてね」と注意する先生もいると思いますが、あまり厳しい先生は最近では好かれませんから、それはそれでスルー。
説明しているときに髪の毛なんかいじり始めた日にはもう、軽ーくふわ〜っと終わらせる。
という感じになっている可能性もあると思います。
大きくなってこうなってしまった生徒さんは、なかなか更生が難しい。
習い始めた幼少期に、先生やお母さんが「ピアノ習うってこういうこと」「練習は毎日するもの」「レッスンでは先生にこう接すること」という指導をしてこなかった代償と言えます。
それくらいに幼少期の先生選びや、お母さんの教育は大切なのです。
幼少期から癖づける必要がある「毎日練習」。
まだ小さなうちは、お母さんが一緒に練習してあげると、とっても楽しくできると思います。
指導された内容がちゃんとできるようになっているか、お母さんが気にしながら練習をそれとなく見ます。
でも、ある程度大きくなってくると、「先生にこう言われたんじゃない?なおってないよ?」
なんて言った日には、子供といえどもブチギレです。
ここは伝え方に注意が必要。
「先生、〇〇で弾くって楽譜に書いているけど、これってどういうお話だったの?」みたいな。
イヤミにならないように、よくお話をして気づかせます。
そして、細切れでも良いので、その子にあった練習時間の管理をしてあげることが重要です。
指導熱心なお母さん
指導熱心なお母さんは、レッスンに一緒についてくることが多いです。
子供はすぐに言われたことを忘れますから、
- メモを取りながらお母さんが指導内容を覚えて帰る
- レッスンを動画で撮影する
これが一番効果が高いです。
そして、おうちでの練習もお母さんがしっかりと見守って練習する。
- 1音1音丁寧に弾かせる
- 片手練習を毎日取り入れ
- ゆっくり弾いてみる
- メトロノームに合わせる
- リズムを替えて弾く
- 好きなピアニストの演奏を聴く
- 録音して客観的に聞いてみる
- ワンフレーズごとに指導されたことが出来ているか確認していく
先生がついていなくても、お家でできることは山のようにあります。
しかし、1つ注意が必要です。
お母さんが練習に加わると、弾けるようになるのも上達も早いですが、やり方を間違えると子供の自主性が育たず、「お母さんがいないと何もできない子」になったり、「お母さんにやらされている子」になってしまうことがあるので、これはこれで注意が必要です。
適度な距離感
あまりお母さんが練習に口を出しすぎると、反発する子も多いのでここの距離感はよく気をつけながら適度な距離感で接することが必要です。
ちなみに私の幼少期は、母が最初の数日は一緒に見てくれたようですが、そのあとはレッスンも練習も1人で受けていました。私自身、母親にべったりのタイプではなかったのと、誰にも邪魔されない、自分だけの時間が持てて、それをとても楽しく感じていたからです。
ただし、先生の指導がすんなりできていたかというと、今思えば先生がイライラしちゃうくらい、できていなかったと思います。
その後も、私のピアノに母が口出しすることはなく、ただ一つ、小学生の頃までは「お父さんが帰ってくる前に弾いちゃいなさい」と、時間の管理をしてくれていました。
もう少し大きくなると、とにかくピアノが好きだったので学校から帰ってきたら、家族が誰も帰ってきていないういちに、宿題の曲そっちのけで、好きなポップスや交響曲のアレンジされた曲、映画曲なんかを時間を忘れて弾いていた記憶があります。
今でもピアノが好きで、続けてこられたのは親に強制されなかったから。
子どもの頃に次々に脱落していく友達が多い中で、大好きなピアノを大好きなまま大人になれたことは、とてもラッキーなことだと今は思います。
好きな曲や、「弾いてみたい」と思った曲を自分の手で奏でられるのはとても楽しいですし、ストレス発散にもなります。
目標を共有する
ただ「練習しなさい」「そこ変だよ」では、子どもだって気分を害してしまいます。
だって、ピアノってとっても難しいんです。
そうやって厳しく練習しているうちに、練習が楽しくないものになっていき、そして辞めていく。
ピアノの練習に「楽しみ」を見いだせなかった子は、早々に辞めていきます。
プロを目指しているのではないのなら、緊張感をもちすぎる練習はよくありません。
何のために練習をしているのか、何を目指してピアノを習っているのか、今一度親子で話し合うことも必要じゃないかと思います。
実際、厳しすぎるお母さんのもとで練習してきた子は とびきりうまいですが、ある時期を境に急激にピアノが嫌いになり、辞めてしまう子も多い。
また、お母さんがお子さんのピアノに興味を示さないご家庭も、すぐに辞めてしまう子が多いです。
目標の共有はとっても大事。
一緒に興味を持って上手に、生活にピアノを取り入れてみてくださいね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ピアノが上手な子のお母さんは、子供との距離感を保つのが上手なお母さんでもあります。
長く楽しんでピアノを続けてもらいたいから、しっかりとした練習は必要ですが、適度にゆるめながら続けていけたら良いですね。
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