こんにちは!
講師のむらかみです。
私の教室では、1歳さんからピアノのレッスンしています。
1歳から4歳くらいまでは「リトミック」というレッスンメニューで、音楽に関する基礎知識を楽しみながら。本人に至っては遊び感覚で身につけていきますよ。
1歳の子供に何ができるのか?
「1歳に何かできることがあるの?」とよく聞かれますが、1歳さんからちゃんとトレーニングを続けていくことで、ピアノのレッスンに移行した時にスムーズになんでもできるようになってしまうんです。
まず、リトミックから続けてる子は、4歳からピアノを始める子に比べて「やろうとする力」が強い傾向にあります。
少々難しいテクニックを要求しても、最初はもちろんできないのですが何度かやってみたらできるようになるとわかっているので、へっちゃらの顔で黙々と挑戦します。
4歳さんから始めると、「うまくできない」事も初体験で、心が折れてしまう事もしばしば。
なので、4歳さんから始める子には、リトミック要素も取り入れ、徐々に徐々に様子を見ながら、心が折れないように慎重にやっていきます。
その点、リトミックから慣れている子たちは本当にびっくりするほどスイスイと進みます。
1年も経たないうちに「コンクールに出たい!!」と意気込むくらいに「頑張って続ければ結果が出る」ことを知っているのです。
頭で考える力
自分の頭で考えることって、ものすごく面倒くさくて大変で、子供にとっては体力の消耗することです。
小学校に上がって、いきなり頭を使うことをします。最初は新しいことを覚える新鮮さに楽しく続けていますが、そのうち頭を使う「勉強」が嫌になってしまう子が多いのも事実。
ピアノも同じです。
決して、ただ指を動かすだけの単純な作業ではありません。
鍵盤の並びの記憶。
指番号の記憶。
音符の記憶。
メロディの記憶。
鍵盤の幅の記憶。
あらゆることを覚えて指定された指で、しかも遅れを取らずに弾くのですから、頭の中はフル回転なんです。
東大生にピアノ経験者が圧倒的に多い理由がわかりますね。
なので、1歳から「頭で考える」練習をしていきます。
シールを1枚貼るのだって、1歳さんには頭を使うことです。
アンパンマンのパズルをとって、はめる事も1歳さんにとっては大きな学びです。
そういった、一見ただの「遊び」と思えることをきちんと時間をとって、適切な声がけで、たくさん褒めながらやっていきます。
この時期、本当に成長が早くて、最初は手を動かすのもままならない状態だったのが、ゆっくりではあるけれど確実に遊びが「上手く」なっていく様子に、お母さんたちはいつも驚かれます。
音感が身につく
できることが増えてくると、音楽を聴く集中力も身についてきます。
そうすると、ドレミの音階を覚えるお歌。
ドミソの和音を聞き取る練習をしていきます。
「練習」というより、レッスンで毎回聞いて歌っているうちに、大体の子が2回くらいで覚えて、お家や車の移動中に歌うようになってきます。
そこから少しずつ、音感を身につけていきますよ。
講師は、「絶対音感レッスン」もできるので、幼児さんから少しずつ身につけるレッスンをしています。
リトミックからピアノを始めたほとんどのお子さんが、軽い絶対音感から完全な絶対音感を身につけています。
体でノる
リズム感は、小さいうちから音楽に慣れ親しむことで身につくと考えています。
ピアノの音や、慣れてきたらロックのリズムに合わせて体を動かします。
これ、小さいうちからやっていないと意外と大きくなってからやるのは難しいんです。
ポップスピアニストのハラミちゃんや、ピアノYouTuberのかてぃんさんがノリノリで体を動かしてピアノを弾いていらっしゃいますが、日本人てあんまり体を動かして「ノる」ってことをしないので、いきなりやれと言われてもなかなか難しいもの。
でも、ちゃんと音に「ノって」いないとポップスや、リズム感の強い曲を弾くのって難しいんです。
この辺の「リズム感」もバッチリ身につけていきますよ。
たとえ将来ピアノを弾かなくても、ダンスやスポーツ、あらゆる面で「リズム感」って役立ちます。
まとめ
いかがでしたか。
1歳からの習い事なんて早すぎるって思うかもしれませんが、2歳になると自我が芽生えてきてイヤイヤも増えてきますし、3歳になるとやりたいこととやりたくないこと、得意なことと得意じゃないことがはっきりしてきます。
なので、なかなかやりたくないのに「やらせる」ことってできないものです。
まだあまりよくわかっていない1歳さんからやることで、気がついた時には音楽が大好きになっていますし、「ピアノやりたい!!!!」ってなっています。
ぜひ1歳からのリトミック、挑戦してみてくださいね。
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