語りかけ育児とリトミック

リトミック

こんにちは!

ピアノ講師の村上です。

今日は、私が行っているリトミックレッスンの基盤としているもののお話をしていきたいと思います。

リトミックを始めたきっかけ

もともと、我が子の健やかな発達のために始めたリトミック。

1歳の時から、好きなことには恐ろしいほどの集中力で没頭するけれど、全く興味のないことはミジンコのかけらほども覚えない、できない、やらない子。

保育園でも、やりたくないことは「やらない」とぐずり、保育士さんが毎回手を焼いているようでした。面談では毎回、悪い面のオンパレード。もう、うんざりでした。

得意な事が伸びてくれるのは良いけれど、これからの人生、我慢してやらなければならないこともある。新しいことにも果敢にチャレンジしてもらいたいし、好きなことの幅も広がってほしい。好きじゃないこともある程度やっていかなければならない人生が待っています。

「これではいけない!」と、3歳を過ぎた頃から発達の勉強、幼児のできること、できた方が良いこと、順にできるようになっていくこと、更には幼児からの音感やリズム感の習得について研究し、リトミックレッスンを作っていきました。

また、その後に始めた音楽教室のピアノレッスンでは、4歳から習いに来る子供たちが、思いのほか苦労している楽譜読みや手指を動かすこと、全く備わっていない音感にも着目。

もっと小さい時から訓練できるのではなか?と考え始めました。

基盤となったのは語りかけ育児

音楽教育や幼児教育、食育に至るまでたくさんの著書を読みましたが、その中でも際立って参考にしていたのは「語りかけ育児」。

サリーウォードさん著の「0〜4歳 わが子の発達に合わせた1日30分間「語りかけ」です。

↓こんな本です

「語りかけ育児」とは、1日30分間だけ、お母さんが静かな環境で赤ちゃんの興味に沿って遊んだり、語りかけることで子供の才能を最大限引き出し、コミュニケーション能力を育てる方法です。イギリスで子供達の心と能の発達に驚くべき効果が立証され、子供の言語能力&知能を確実に伸ばす方法としてイギリスの政府が推奨を決定しました。お母さんが自分にしっかり向き合ってくれる、という安心感を赤ちゃんに与えることで、赤ちゃんに意欲と自己肯定感を育てることができるため、親子の関係が良好になり、思春期の問題を未然に防ぐことができる、という面も指摘されています。本書は、その画期的な育児法をわかりやすく紹介した翻訳本です。月齢別に語りかけの言葉、おもちゃ、遊び方などを紹介し、使いやすい構成になっています。

 

まずは息子に実践。

保育園の送り迎えの車内での約30分間、とにかくお話をたくさんしました。まだお話がへたくそで、同じことを何度も繰り返すし、毎日同じことを話すこともあるし、フルタイムの仕事終わりでくたくたに疲れている中、怒涛の「これなに?」攻撃にも向き合い、たくさんお話をしました。

驚くことに、本当にすぐに効果は感じられて、おしゃべりがみるみる上手くなり、自分の感情を伝えることが出来るようになってきたので、癇癪が減りました。

イヤイヤも減り、明らかに変化がみられるように。

年中さんになる頃には、面談で悪い面を言われることはなくなりました。

リトミックに活かしていること

だから、私のリトミックでは、たくさんの言葉をかけ、お話をしながら進めていきます。

1〜2歳のレッスンでは、本人のやりたいことを尊重しながら、レッスンカリキュラムに少しずつシフトしていきます。

まだ、ひとつの言葉をたまにお話するくらいの1歳のお子さんも、数回のレッスンで、「レッスンの遊び」を覚え、できるようになります。

この年齢はまだ、やりたいこと、さわりたいこと、もう欲望のままに動く時期ですが、少しずつ「ルール」を覚えるのです。

そして、だんだんと先生に目を合わせて、一生懸命に希望を伝えようとし始め、「他者とのコミュニケーション」が生まれてきます。

レッスンでは、根気よく「遊び方」を見せるので、家でおもちゃを与えても遊ばなかった子が、レッスンを始めてからは積極的にひとり遊びができるようになった子もいます。

言葉もみるみる増えていきます。

手先をたくさん動かし、リズム感や音感を育てながらも、たくさん語りかけ、言葉を促し、子供が自分の感情を言葉で伝えることを目標にレッスンしていきます。

音楽的な感性

リトミックからピアノに移行した生徒さんに共通してみられることは

・先生の指示が通る(コミュニケーション力が高い)

・リズム感、音感が良い

・楽譜が読める

・短期的に集中して演奏できる

その他にも「リトミックが活きているなぁ。」と感じることはたくさんあるのですが、個人差があるので割愛しますが、他にも感じる効果はたくさんあります。

4歳からピアノレッスンを受ける子は、「指導を受ける」こと自体がもちろん初めてで、「先生制度」を知らない子ばかりです。保育園や幼稚園の「先生」は、「お世話をしてくれる人」という感じですよね。

なので、逃げ出したり、話を聞かなかったり、座っていられなかったり、全てに批判的な返事をしてしまったり、まず「習う」ということから少しずつ学んでいかなければいけないことが多いのです。

もちろん、厳しく伝えたところで本人がただただ、イヤな気持ちになってしまうだけなので、お話をして、ゆっくり教育しながらレッスンをしていくわけです。

もちろん、お母さんが「レッスンを受けるマナー」をきちんと教育してくれていたら早いです。さくさく進み、上達も早いです。でも昨今、忙しいお母さんが多いですから、レッスンで少しずつ学んでいくことになり、肝心のピアノの習得はゆっくりペースになっていくわけです。

その点、リトミックから指導を受けている生徒さんは「先生」を知っているし、「何か面白いことを教えてくれる人」とか、「たくさんかまってくれる人」という認識があるのでレッスンに集中する子が多く、とってもスムーズです。

これにより、進みが早く、上手に弾けるようになるのが非常に早いというメリットがあります。

次に「リズム感が良い」ですが、リトミックでは、ほとんどのリズムを打楽器で経験していますので、習得がとても早いです。拍感もリトミックで体に染み付いていて、一定のリズムを刻むことができるようになっています。

4歳から始めた子に比べ、驚くほど違いがあります。

そして「音感」ですが、「ドレミファソラシド」の並びをすでに覚えているので、譜読みができます。もちろん、最初は3音の「ドレミ」から始めていきますが、教えていない音符も、音の並びを理解しているのでさらさら読めてしまいます。

もちろん、音も覚えています。リトミックで音感を養うお歌を歌いますので、「ラ」を弾かなくちゃいけないのに「ソ」を弾いてしまったら「あ、間違えた」と耳で間違いに気がつくのです。

結果、譜読みも1人でできますし、弾けるようになるのが早いです。

4歳から始めた子は、まず「ドレミ」の音階から覚える必要があり、覚えることが苦手な子だと、小学生になっても音階を覚えられえない子はいます。楽譜が読めなくて、挫折してしまう子の多くはこれが原因の一つかと思います。

なので、幼児期から遊びながら楽しく習得するって、とっても効果がある!とひしひしと感じています。

何歳から始めたらよいのか

私のリトミックは、1〜2歳から始めることをお勧めしています。

3歳になってくると、だいぶ成長しますので、やりたいこととやりたくないことがはっきりしてきます。

イヤイヤも始まり、自我が芽生えてくるので、レッスンに慣れるのに時間がかかる印象があります。

ですので、始めるのでしたら1〜2歳がベストかと思います。

レッスンを続けていると子供の情緒も落ち着いてきますので、小学校や他の習い事に行った時に成果がはっきりわかると思います。

レッスンは完全個別制なので、定員がありますがまずはお問い合わせください。

お待ちしております☺️

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